通常広い面積は刷毛による引染めで染めますが、作者のポリシーにより、すべて挿し友禅で色を挿すように手描きしています。その中に、ヴァイダフニャド城や国会議事堂、アンドラーシ通り、ドナウ沿岸の風景などが描かれています。民族衣装にみられる愛らしい花文様を額縁取りすることでアクセントをつけ、刺繍や金箔を使って豪華に制作しています。
東西の伝統をミックスし、アール・ヌーボーの宝庫と言われるブダぺスト工芸美術館のエントランスの天井部分から取材し、本金箔・プラチナ箔・5色の彩箔を用い、手織りで織り上げました。