濡らした生地に直接絵筆で描き独特のにじみを作風とする「濡れ描き友禅」という技法で、美しい海や空、色とりどりの蘭の花が描かれています。それとは対照的に、無線友禅で写実的に描かれた「極楽鳥」は、まるで生きているかのような存在感を示しています。先の対戦での激戦地であった「ラバウル湾」も、平和への願いを込めて描かれています。
つづれ本袋の技法を用い、民族伝統のマスクの上に極楽鳥と蘭の花をエキゾチックにデザインし手織りで織り上げました。