ブナの森の奥に見えるのは、数多くの歴史の舞台となった世界遺産「スピシュキー城」。雲の間に見える「タトラ山脈」に雄大なスロバキアの広がりを感じます。さまざまな色彩によって、季節や時間を感じさせない不思議な世界観が醸し出されいます。ブナの木がスロバキアで盛んな「カヌーのパドル」に見てとれるなど、デフォルメしたデザインが得意な作者の個性が如何なく発揮されています。
首都ブラチスラヴァのセントエルザベート教会のモザイク画から取材し、手織りつづれ本袋の技法で丹念に織り上げました。