世界一登山が困難とされるK2、独特の角を持つブラックバック、高山植物や野鳥など、パキスタンンの豊かな自然と、独立記念の塔や世界遺産のラホール城など、長い歴史を誇るパキスタンの営みを融合させ、民族衣装や伝統文様をバックに描き込んで制作されています。地色の区別がつかないほど、筆を用いて塗り込まれた作品は、ベテランの作者に色彩の変化を生んだと言わしめました。
パキスタンの伝統的な文様を組み合わせ、赤茶系の伝統色を用いて西陣織の複雑な緯糸使いによって織り上げられた作品。シルクロードのさまざまな文化が行き交う地勢的な特徴、インダス文明の時代から積み重なった歴史の重みが感じ取れます。