「森の国」と称されるグアテマラは、深い森とマヤ文明のピラミッド、そして森に彩を与える鳥ケツァールを中心にして、民族衣装に見られる文様を散りばめて制作された。また国中に咲き誇る蘭の花は、作者が得意とするだけあって実に見事に作品を飾っている。カラフルな民族文様と深淵なる森の風景、そして生き生きと描かれた花や鳥たちが、自然豊かで歴史を誇り色彩に溢れたグアテマラを見事に表現している。
マヤ文明の遺跡から取材した古代文様と民族衣装から取材した彩色をもとにして、黒地に色とりどりの色彩を用いて織り上げた作品。龍村ならではの色彩美と、コスタリカの誇りといえるマヤ文明の融合によって、絢爛さと品格を備えた秀逸な作品となっている。