砂漠と近代都市の両面を持つサウジアラビアを、金彩友禅の技法を用いてさまざまな建物や花、椰子の木、砂漠を描き上げた作品。作者の家系が生み出した独自の金彩の技法によって立体的で色鮮やかな色彩が美しい作品。薔薇の地紋の生地にもこだわり、大使館からのアドバイスによって、地色は鮮やかなブルーを採用した。
西陣に伝わる「唐織」の技法を用い、文化庁が技術保存に指定しただるま糸を用い、ナツメヤシの文様を織り上げた作品。まるで刺繍のように見える織組織は、西陣でも数少ない技法であり、浮き上がるような立体感が作品に威厳と高貴さを醸し出しています。