近代芸術のアールヌーボーの今日であるミュシャの色調と感性を取り入れ、菩提樹の生命力と教会のステンドグラスや時計の文字盤などを大胆に配置して制作された作品。国章の文様を効果的な位置に取り入れて高貴な文化を誇るチェコの威厳を感じ取ることができる。輪郭の線の太さ変化をつけることで作品の印象を落ち着いた中に繊細さを感じさせる工夫は、老舗の染元の豊かな感性と能力の高さを示している。
伝統と歴史に刻まれた工芸品である装飾的なハンドカットのボヘミアングラスをモチーフとして意匠に昇華しました。白地に銀調子の砂子を施し、立体感や透明感を求めて織り上げました。